宙と生活

「宇宙によりみち」~ 星空写真家が紹介する、11月に見たい星空3選~

星空写真家の成澤広幸です。今回も11月の気になる星空情報を3つご紹介します!

宇宙へのよりみちは、どこからでも始められるのがよいところ。
今、あなたのいるその場所から、よりみちを始めてみませんか。

11月の星空情報その①
秋は高確率で狙えます!
雲海と星空の幻想的な絶景に出会う。

みなさんは雲海をご覧になったことがありますか?
実は僕は雲海が大好き。
秋は雲海が出やすい季節で、シーズン的にはそろそろ終盤戦に入ります。
だいたい12月頭くらいまでがオススメシーズンかな?という感覚があるですが、

発生しやすいのは、夏の名残で昼間が比較的暖かく、そして雨が多い秋の夜なのです。

夜に冷え込むと空気中の水蒸気が冷やされて雲を作りますが、これが雲海の仕組み。
特に山に囲まれた山間部や平野部で起こりやすく、うまくいけば雲海と星空のコラボレーションを撮影することができるんです。
条件さえそろえば秋でなくとも見れますが、遭遇率が高いのは間違いないっ!
観察のポイントは標高の高い場所から見下ろすこと。
土日限定で雲海を予報してくれる「雲海出現MAP」というサイトもありますので、今年の秋は雲海と星空が織りなす幻想的な絶景に出会ってみましょう。
雲海出現MAP

11月の星空情報その②
11月19日(金)
夕方の空で土星・木星・月が微笑む!?

このコラムでもたびたび月と惑星の接近日をお知らせしてきましたが、この日はまじで注目。
遠出してでも観察&撮影してほしいオススメの日!

ちょっとわかりにくい画像ですが、土星と木星が目になって、細い月がにこっと笑ってる感じになるんです。ピースマークみたいに。

実はこの現象、たま~に起こるのですが、私が北海道に住んでいたころ(もう10年以上前に)この現象を偶然見ました。

きれいに夕空にニッコリ微笑んでいる感じで超かわいかった~(〃▽〃) あれをもう一度見たい…とずっと思っていたのです。
今回はちょっと歪んだ笑い方ですが、それでも絶対に激アツなはず。
この日は仕事を入れずに朝から天気予報とにらめっこ決定!!ぜひ皆さんも空のスマイルマークを楽しんでみてください!!

11月の星空情報 その③
いよいよ本格的な冬の星空に。
そして北斗七星との再会。

日が沈むと、夏の大三角があんなに低い場所に!「夏」とついてもしぶとく見えるのが夏の大三角ですが
オリオン座とはじめとする冬のダイヤモンドが空高く見頃になってきます。
そして、あ~もう冬だ、年末だぁ~と、少し寂しい気持ちにもなってしまいます。
私はこの時期、夜半過ぎに昇ってくる北斗七星を見ると故郷を思い出します。
まるでタツノオトシゴのように直立して昇ってくるのがカワイイですね☆
なぜ故郷を思い出すかというと、北海道は北緯が高いので、北斗七星は沈まない星座で
海の水平線すれすれを通っていきます。
関東に移り住んだ時、北斗七星が沈んだのを見て、何となく妙に寂しくなったものでした・・・。

北の空では非常に存在感のある大きな星座ですが、私の中ではもっと大きな存在のようです。
夜半過ぎ~明け方の空にヤツはいます。皆さんも北斗七星を見上げて同じ気持ちになってくれたら、ちょっと嬉しいです(笑)

END

成澤広幸プロフィール

1980年5月31日生まれ。北海道留萌市出身。星空写真家・タイムラプスフォトグラファー・映像作家。 公益社団法人日本写真家協会(JPS)正会員。
オーストラリアで撮影された「はやぶさの帰還」の星景写真に衝撃を受け、本格的な星景写真・天体写真・タイムラプス撮影に傾倒していく。
写真スタジオ、天体望遠鏡メーカーでの勤務の後、2020年4月に独立。 全国各地のカメラ専門店・量販店で星空撮影セミナーを多数開催。カメラ雑誌・webマガジンなどで連載を担当。
ミュージシャンとしての一面も持ち、自身のタイムラプスムービー作品には自らが作曲・演奏・制作した音楽で動画を演出している。
Youtubeでの活動を本格的にスタートし、星空撮影・タイムラプス撮影、天文情報など、さまざまな情報発信に努めている。
2018年12月に著書「成澤広幸の星空撮影塾」、2019年11月に監修「成澤広幸の星空撮影地105選」を出版。

Youtubeチャンネル:Hiroyuki Narisawa Timelapse Film
成澤広幸 HP:https://www.hiroyukinarisawa-photography.com/


テキスト:成澤広幸&KARAKUSADO
写真:成澤広幸