宙と生活

宇宙の美しさを再認識…。生活に取り入れたい、天文 アンティーク&ブロカント の愉しみ 「Guignol(ギニョール)」オーナー八津谷さんインタビュー

【宙と生活編集部】

百年以上前の図譜や専門書など、近代科学と共に成長してきた天文の歴史を語る天文アンティークたち。

そこにはみなぎるような宙への憧れと優雅な時代のセンスが感じられ、時代を超えて私達の心を魅了します。

今回は、「宙フェス2018」への出店が決定した「Guignol(ギニョール)」のオーナー八津谷さんに、天文アンティーク&ブロカントの魅力やその楽しみ方をお聞きしました!


100年前に使われたものが戦火を逃れ、
今、自分の手にあるということ

――編集部(以下、編):天文関係の古い書籍や道具は「天文アンティーク」や「天文ブロカント」と呼ばれていますが、アンティークとブロカントはどう違うのでしょうか?

八津谷:アンティークはいわゆる「骨董品」で、100年以上前のものを指しています。
そしてブロカントは「美しいガラクタ」という言葉が語源で、「古道具」という感じ。もう少しカジュアルなジャンクアイテムのことですね。

――編:八津谷さんはヨーロッパを中心に仕入れをされていますが、最初から天文アンティークを買い付けされていたのでしょうか?

八津谷:海外への買い付けは15年以上前から行っていますが、最初は宗教的な物を多く買い付けていました。

時間がある時に、博物館へも足を運んでいたのですが、そこに展示されている天球儀や六分儀、天文古書などがどれも素晴らしくて。

天文時計のある教会で大きな天文時計を見たり、フランスにある「ジュール・ヴェルヌ美術館」を訪れたりしているうちに、いつしか天文アンティークに惹かれていったのです。

――編:海外では天文アンティークの評価や人気は高いのでしょうか?

八津谷:蚤の市などでは、天文アンティークは少ないように思います。

海外で天文アンティーク限定のマニアさんに出会ったことはありませんが、蚤の市の古書店のオーナーさんが言うには、探しているのは日本人が多いとのことですので、日本で人気なのかもしれませんね、笑。

――編:八津谷さんの考える天文アンティークの魅力とはどんなところでしょうか?

八津谷:100年前に使われていたものが、戦火を逃れて、いろんな方の手に渡って、海を渡り、今こうして自分の手にある…。そのこと自体がすごいことだと思います。

また昔は観測技術も発達していないので、宇宙は今よりずっと未知の世界だったはず。
だから当時の人々がこの道具を使って、どんな風に宇宙を想像していたのか、どんな思いを馳せていたのか…想像しただけでロマンを感じます。

 

天文アンティークの美しさは、
宇宙の美しさをも再認識させてくれる

――編:科学は常に最先端であることを求められるジャンルです。

当時、最先端の科学として制作されたアイテムが100年の時を経て、古書や古道具となり、それを愛でて楽しむというのは少し不思議な感覚にも思えます。

八津谷:天文アンティークは「サイエンス」の観点からみるのではなく、「美」という観点から見ていただきたいです。

天文アンティークを見ていると、最新であることだけが素晴らしいのではなく、昔の人々が生み出したものに、現代にない素晴らしいものが存在していることに気づくことができます。

例えば、星座早見盤も昔は紙製でしたが、年代が新しくなるにつれ大量生産品となり、プラスチック製に変化、デザインも簡素になってきました。

でも古い時代の星座早見盤は、金で箔押しされていたり、美しい装飾がほどこされていたり…とても豪華で美しいデザインで、飾っているだけで美しいアンティーク品です。

まだ写真がない時代は、美しい版画やイラストの図解、夜空が描いてあるのですが、それが美しい点描だったり、擬人化した空想の世界だったり…とひとつひとつが芸術作品のよう!

天文アンティークの美しさは、宇宙の美しさをも再認識させてくれます。

――編:昔の人々は科学の力に頼ることができない分、丁寧な手仕事や、想像力、芸術的な表現力が大きな役割を担っていたのかもしれませんね!

天文古書など紙モノはどれを買えばいいのか迷ってしまうのですが、オススメの買い方や選び方などはありますか?

八津谷:天文古書を扱っている店舗で、実際に手にとって見て見るのが一番ですが、

あまり古すぎるとお値段もかなり高くなってしまうので1800年末〜1900年代の天文古書で、図版がたくさん掲載されている本がおすすめです。

天文古書を一冊買うのはお値段的にもハードルが高いので、まずは天文古書に掲載されている図版でバラ売りされているものを1枚買って、額に入れて飾ってみてください。

バラ売りされているものは数百円〜数千円で手に入りますので、まずは自分がコレ!と思った絵柄を選び、百均で買った額に入れて部屋に飾ってみるだけで、お部屋が素敵になります!

――編:1つあるだけで部屋のアクセントになりますね!
最後に、八津谷さんのオススメの宙カルチャーがあればご紹介ください。

八津谷:私は宇宙映画が大好きなのですが「2001年宇宙の旅」は、ビジュアルも非常に美しく一番好きな映画です。あと「オデッセイ」や「ドリーム」もとても感動しました。

「オデッセイ」は火星の過酷さに衝撃を受けつつも、宇宙飛行士(一人の人間として)の生き様に感動しました。

「ドリーム」は、差別と戦いながらも、NASAを支えた女性たちの姿に感動し、自分もがんばろうと元気がもらえる映画でした。
どれもそのものずばり宇宙の映画ですみません!

――編:今回は天文アンティークの深い魅力に触れることができました。
ありがとうございました!

(END)


 

Guignol(ギニョール)

大阪中崎町にて2011年に雑貨店JAM POTの姉妹店としてオープン。アンティーク・ブロカントと作家作品を取り扱う。2階はギャラリーとなっており、作家の個展やイベントを随時開催する。

〒530-0016 大阪市北区中崎2-3-28
営業日:月・火曜定休(臨時休業あり) 12:00am~19:00pm
tel/fax:06-6359-1388
mail:info@guignol.jp

Guignol HP:http://guignol.jp/
Guignol Web Shop:https://shop.guignol.jp/
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